中医薬に使われる生薬
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- マメ科クズの根。 葛根加朮附湯、葛根湯など。
- マメ科カンゾウ類の根。 四君子湯、炙甘草湯、芍藥甘草湯など。 炙甘草として使うことも。
- クスノキ科ニッケイなどの樹皮。 桂枝ともいう。 桂枝加朮湯、桂枝加葛根湯、桂枝湯など。
- キク科ベニバナの花。 桃紅四物湯、通導散など。
- マツブサ科チョウセンゴミシの果実。 十補丸、人参養栄湯、通気丸など。
- セリ科ミシマサイコなどの根。 柴陥湯、柴胡桂枝湯、小柴胡湯など。
- ミズキ科サンシュユの果肉。 牛車腎気丸、左帰丸、六味地黄丸など。
- ゴマノハグサ科のアカヤジオウなどの根。 四物湯、左帰飲、知柏地黄丸など。 熟地黄を使うことも。
- ボタン科シャクヤクの根。 帰芍六君子湯、桂枝加芍薬湯など。
- クロウメモドキ科ナツメなどの果実。 甘麦大棗湯、小建中湯、大柴胡湯など。
- ミカン科ウンシュウミカンなどの果皮。 異功散、啓脾湯、五積散など。
- セリ科トウキなどの根。 帰脾湯、当帰補血湯、防風通聖散など。
上記で記載したものは一部です。生薬は、薬効成分がある植物や鉱物などの天然素材です。何種類かの生薬が配合されて、中医薬として処方されます。
中医薬の購入について
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中医薬には副作用が少ないから利くまでに長期間飲まなければいけない?
中医薬(漢方)は、副作用がないから安全だが、長期間飲まなければその効果が得られないと考えられがちですがその考えは間違いです。短期間でもその効果を期待できる人も居ます。
副作用とは治療には必要のない薬理作用のことであり、薬に作用がある反面、副作用もあります。
副作用のまったく無い薬は、本来あるべき薬理作用もないと想像できます。
だから漢方薬にまったく副作用がないとしたら、本来あるべきはずの薬理効果もないとなってしまいます。もちろん漢方薬は西洋薬に比べて副作用が少なく安全な薬であることは間違いありません。
漢方薬を調べるといくつもの違った働きをもつ成分が少しずつ含まれていて、それらが総合して効果を出すので、単一の物質で作られている西洋薬より作用がおだやかで副作用も少ないのです。ただ長く服用することでその作用が積み重ねられると言うのはあるかもしれません。
中国医学と日本の漢方は同じじゃないの?
中医学と漢方医学はどちらも生薬を用いるため、よく知らない人からすれば混同されがちですが、中国の中医処方で使用する生薬は、日本で漢方で使う処方に比べて種類・量ともに多く、また患者を診断する方法にも違いがあります。どちらが秀でていると言う話ではなく、「中医薬」、「漢方薬」そして「西洋薬」それぞれ一長一短あると考えています。